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2026.09.17

ネオブルータリズムをもうすこし

建築からWebへ ―― 3段階の系譜

「ネオブルータリズム」を理解するには、その源流にある建築のブルータリズムから辿ると全体像がつかみやすくなります。

  • ブルータリズム(建築・1950〜70年代):装飾をすべて放棄し、コンクリートの構造をそのまま見せる無骨な建築様式。
  • Webブルータリズム(2000年代初頭):過剰装飾のFlashサイトへの反発として登場。HTMLのデフォルトの流れを受け入れ、カードもホバーエフェクトも余白もない、機能優先のレイアウト。
  • ネオブルータリズム(2015〜2018年頃〜):画一化したミニマルUIへの反発として登場。ブルータリズムの「削ぎ落とす」姿勢とは逆に、太い枠線・原色・大胆なタイポグラフィをすべて増幅させたスタイル。読みにくさすら許容したアート寄りのブルータリズムとは異なり、操作性・ユーザビリティは前提として保たれています。

見た目の基本要素

ネオブルータリズムのビジュアルは、次の5つの要素の組み合わせでできています。

  • 太い黒枠(border: 3px solid #000)
  • ぼかしゼロのソリッドシャドウ(box-shadow: 6px 6px 0 #000)
  • 目の覚めるビビッドカラー
  • 角丸なし(border-radius: 0)
  • 大胆なタイポグラフィ

ボタンをクリックすると、シャドウが縮み要素自体が押し込まれたように動く「触覚的なインタラクション」も特徴のひとつです。

なぜ今、注目されているのか

  • ミニマルUIへのカウンター:画一化したフラット・ミニマルデザインに閲覧者が飽き、あえての「ノイズ」を新鮮に感じる傾向
  • AI生成コンテンツとの差別化:AIによって「整ったデザイン」が供給過多になる中、太い境界線とぼかしのない影が「意思を持った人間が介在している」というシグナルになる
  • 実装コストの低下:CSS Gridやユーティリティフレームワークの普及で、荒っぽく見えるレイアウトでも短工期で実装可能に
  • SNSでの視認性:高彩度の配色と大きなタイポグラフィがタイムライン上で目を引きやすい

どんなブランドに向いているか

テック系・SaaS、デザインスタジオ、個人ポートフォリオ、若年層向けサービス、ゲーム・エンタメ系との相性が良いスタイルです。「革新的」「遊び心がある」という印象を視覚で伝えたいサイトに向いている一方、金融・法務・医療など上品さや堅実さを重視するブランドには攻撃的すぎると感じられることもあります。

参考サイト・参考画像

実際のイメージをつかむには、以下のギャラリーサイトが参考になります。


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