Topics
2026年、あえて整えないWebデザインが増えている理由
「きれいすぎるデザイン」への違和感
ここ数年、Webデザインの世界では「洗練されている」ことが当たり前になりすぎました。整ったグリッド、余白の美学、ミニマルな配色。どのサイトを見ても似たような印象を受けることも増えています。
そんな中で、2026年に入って目立ってきたのが「あえて整えない」「あえて崩す」デザインの潮流です。単なる流行ではなく、情報が均質化した時代に「自分らしさ」を示す手段として選ばれているように見えます。
「崩し」のトレンドを支える3つの動き
1. ネオブルータリズム — 荒削りな存在感
無骨なタイポグラフィ、彩度の高い色使い、あえて整列させないレイアウト。ネオブルータリズムは、その象徴的な存在です。整いすぎたデザインが増えたからこそ、逆に目を引く手法として注目されています。詳しくは「ネオブルータリズムとは?」で解説しています。
2. Bento UI — 情報を「詰め合わせ」で見せる
一方で、情報の見せ方そのものを変える動きもあります。Bento UIは、弁当箱のように大小のブロックへ情報を分割して配置する手法です。整列はしていますが、従来のグリッドとは違う「不揃いな心地よさ」があります。詳細は「情報を整理する『Bento UI』」をご覧ください。
3. キネティック・タイポグラフィ — 静止しない文字
文字そのものを「動かす」ことで、静的なレイアウトの枠を超える表現も広がっています。読ませるのではなく、体験させる文字表現です。「キネティック・タイポグラフィとは?」で詳しく紹介しています。
それを支える技術基盤
こうした「崩し」や「動き」を実現できる背景には、ブラウザ技術の進化があります。View Transitions APIやWebGPUといった新しい仕組みにより、これまで負荷が高くて実装しづらかった滑らかな動きや複雑な表現が、現実的なコストで作れるようになりました。技術面については「View Transitions API・WebGPUとは?」で解説しています。
「崩し」は無秩序ではない
ここで注意したいのは、これらのトレンドはあくまで「意図的な崩し」だという点です。情報設計やユーザビリティの基本を無視しているわけではなく、むしろその上に「個性」を重ねる高度な設計といえます。整える力があるからこそ、あえて崩す判断ができるとも言えるでしょう。
まとめ
ネオブルータリズム、Bento UI、キネティック・タイポグラフィ——それぞれ独立したトレンドに見えて、根底には「均質化への反動」という共通の流れがあります。そしてそれを支えているのが、View Transitions APIやWebGPUといった新しい技術基盤です。
自社サイトやサービスのデザインを検討する際、「整えること」と「あえて崩すこと」のバランスをどう取るかは、今後ますます重要な視点になっていくはずです。
お問い合わせ
株式会社アドヴァンテージウェーブ
〒222-0033 横浜市港北区新横浜2-5-19 AXIS SHINYOKOHAMA 6F
TEL:045-900-0438
Mail:info@adv-wave.co.jp